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大腸カメラ

大腸内視鏡検査は一般的に大腸カメラと言います。大腸カメラは前日に下剤を内服してもらい、当日も朝から2L程度の下剤を飲んで腸をきれいにしてから行います。当院では鎮静剤を使用することで苦痛の少ない検査を行うことができます。また、経験豊富な内視鏡専門医が検査を行いますので、苦痛の少ないスピーディーな検査及び、小さいポリープに関しては検査中に切除することも可能です。

ポリープ切除についてはこちらをご覧ください。

大腸は盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸で構成されており、長さは約170cmあります。胃に比べ管腔も狭いので見えにくく、押すと伸びやすいので一番奥の盲腸まで挿入するためには技術が必要で、痛みも生じやすいです。当院では鎮静剤と無送気軸保持短縮法を行うことで苦痛の少ない、安心安全な検査を受けることができます。検査時間は早ければ10分以内に終わりますが、ポリープ切除や詳細な観察が必要な方はもう少し時間がかかることもあります。

《大腸カメラの受け方》

大腸カメラは事前に下剤を内服して腸をきれいにしてから検査を行いますが、実際どのようにするかは受けたことがない方は全くわからないと思います。オリンパス社が大腸カメラの受け方を動画にしていますのでご参照ください。

*オリンパス社「おなかの健康ドットコム」より

このような症状があるときに大腸カメラをお勧めします

腹痛

腹部膨満感(お腹が張る)

便秘

下痢

便が細い

血便

当院の大腸カメラの特徴

鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査

当院では鎮静剤を使用することができますので、眠った状態で苦痛の少ない内視鏡検査が可能です。

無送気軸保持短縮法

以前はカメラを押しながら挿入するループ挿入法が主流であり、苦痛を伴う検査でした。また進む方向をわかりやすくするため腸に空気を入れていたのですが、お腹が張るので痛みの原因になっていました。当院では空気をなるだけ入れずに、腸を手繰り寄せて畳んで進めていく無送気軸保持短縮法を行っており、以前より苦痛の少ない検査となっています。

浸水法

当院は浸水法を行っています。空気の代わりに水をいれるので、腸のふくらみを抑えながら、腸を直線化することができます。これにより痛みを少なくし、検査を簡便にすることができます。

画像強調内視鏡による観察

当院ではオリンパス社の内視鏡システムを使用しており、独自技術のNBIを活用することで早期がんなのどの疾患が見つけやすくなっています。

先端技術の内視鏡

オリンパス社の独自技術である、受動湾曲機能と硬度可変機能により、腸の曲がりが強いところでもスムーズに挿入することができます。

経験豊富な内視鏡専門医による観察

がんの診断や治療を多数経験してきた専門医が検査を行いますので、がんの早期発見や苦痛の少ない検査を心掛けており、安心して大腸カメラを受けていただけます。

ポリープ切除まで行います

大腸カメラのときにポリープがあれば切除まで行います。悪性が疑われる場合や、サイズ・形態によって入院施設のある病院へ紹介することもあります。

大腸カメラでわかる病気

ポリープ

がん

潰瘍性大腸炎

クローン病

虚血性腸炎

大腸憩室

こんな症状があるときに疑う消化管疾患

症状ごとの代表的な大腸疾患は以下の通りです。大腸疾患は症状の組み合わせることで、上部消化管疾患よりも疾患を絞ることができます。

*下記以外にも疾患は多数ありますが、稀ですので代表的な疾患のみ記載しております。

【腹痛】過敏性腸症候群、便秘症、大腸憩室炎、虚血性腸炎、感染性腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、術後の癒着、がん

【便秘】過敏性腸症候群、術後の癒着、がん

【下痢】過敏性腸症候群、虚血性腸炎、感染性腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、術後の癒着、がん

【血便】痔、大腸憩室出血、虚血性腸炎、感染性腸炎、直腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病、がん

大腸カメラはいつすればいいか

大腸カメラの目的は以下が挙げられます。

  1. 症状の原因疾患を見つけること
  2. 大腸がんを見つけること
  3. 治療(大腸がん・ポリープ切除、止血、異物除去など)
  4. 潰瘍性大腸炎やクローン病、がん治療後などの定期検査
  5. 便潜血陽性(健康診断異常)

症状がある方や治療、定期検査が必要な方は大腸カメラを行うことを受け入れやすいと思いますが、症状がない方はかなりハードルが高い検査ではないでしょうか。症状がないのであれば大腸カメラはしたくないと考えることは最もであると思いますが、大腸がんの早期発見、早期治療を目的にするのであれば、思い立ったときに行うのがベストと考えます。というのも大腸がんはポリープから出来ることが多いので、がんになる前に切除すればがんを予防することができます。ポリープや大腸がんは小さいときは症状はありませんので、症状がないときに行うことが重要です。しかし、症状がないときに保険診療で大腸カメラを行うことはできません。そこでお勧めしているのはまず便潜血検査を行っていただくことです。便潜血検査は大腸がんのスクリーニング検査となっており、検査が陽性であればがんがある可能性があるので、大腸カメラを行うことが必要となります。便潜血検査自体は便を採取するだけなので簡便に行うことができます。便潜血が陰性であれば、絶対にがんが無いわけではありませんが、がんの発見には有用とされています。熊本市では40歳以上の方を対象とした大腸がん検診を行っており、当院でも行うことが可能ですのでご相談ください。(便潜血検査の詳しい説明はこちらから

胃カメラをしたことがある人は多いと思いますが、大腸カメラはしたことがないという方は多いのではないでしょうか。大腸カメラをやりたくない人の多くは下剤が飲みにくい、何回もトイレに行くのがきついということが原因となっています。胃カメラは朝欠食であれば行うことができますので、大腸カメラに対してハードルは低くなります。実際下剤は飲みやすいとは言えません。2L近い量を飲まなければいけないこともそうですが、味が好ましくないという方が多いです。最近、味が以前より改善され、飲水量も少なくなった下剤もありますので、気になる方はご相談ください。

検査料金表(診察、処方、採血の料金は除きます)

検査3割負担健診(10割負担)
大腸カメラ約4800円約16000円
組織検査(1臓器の場合)各検査+約4000円