発熱外来希望の方は電話での予約をお願いします。

大腸カメラ

肛門からカメラを挿入する大腸内視鏡検査は一般的に大腸カメラと言います。大腸カメラは前日に下剤を内服してもらい、当日も朝から2L程度の下剤を飲んで腸をきれいにしてから行います。下剤は飲みにくいと言われますが、従来と比べ量が少なく、味も改良され飲みやすくなった下剤も出てきております。

大腸は盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸で構成されており、長さは約170cmあります。胃に比べ管腔も狭いので見えにくく、押すと伸びやすいので一番奥の盲腸まで挿入するためには技術が必要で、痛みも生じやすいです。当院では経験豊富な内視鏡専門医が検査を行い、鎮静剤と無送気軸保持短縮法+浸水法で挿入しますので、苦痛の少ないスピーディーで安心安全な検査及び、小さいポリープに関しては検査中に切除することも可能です。以前の検査できつい思いをされた方や下剤の内服に苦労された方は当院にご相談ください。

ポリープ切除についてはこちらをご覧ください。

 

《大腸カメラの受け方》

大腸カメラを行うときには下剤を使用することで、便がないきれいな腸を観察する必要があります。これはポリープやがんなどを見つけやすくし、見落としを少なくするためです。胃カメラは朝食を抜けば、当日行うことができますが、大腸カメラは下剤をお渡しするので事前に診察が必要です。

  1. 事前の診察
  2. 前日までの下剤や食事による調整
  3. 当日朝から下剤内服
  4. 便がきれいになってから検査
  5. 検査後は30分から1時間程度休憩、検査結果説明、帰宅

1,2.事前の診察は直接来院、電話での予約、初診のWEB予約いずれでも構いません(予約なしの場合は少しお待たせする場合があります)。下剤や食事の調整を指示します。通常は前日の夕方~夜に下剤を内服してもらいますが、高度の便秘がある方は数日前から下剤を使用してもらったり、消化の良い食事に変更してもらったりします。血糖降下薬や血液サラサラの薬を飲んでいる方には内服の中止や継続の指示も行います。食事は前日の夕食までは可能ですが、高度の便秘の方や以前便がきれいになりにくかった方は少なめにしてもらっています。

*お薬手帳、健康診断で便潜血陽性の通知書などを持参ください

3.当日は1~2Lの下剤を内服してもらいますが、数種類用意しております(ニフレック、サルプレップ、ピコプレップ)。最近は飲みやすい下剤もありますので、以前飲みにくかった方はご相談ください。当院では午前中に検査を行いますので、家で下剤を内服される方は6時~7時くらいからの内服をお願いしており、こちらから指示した時間に来院してもらっています(9時か10時ごろ)。院内で内服される方は診療開始前の8時半くらいに来院してもらっています。

4.便がきれいになったかの判定は、見本の写真をお渡ししますので参考にして下さい。検査の開始時間は便がきれいになってからになりますが、自宅で下剤を内服された方は午前中、院内で内服された方は午後になることもあります。当院は点滴を行い、鎮静剤・鎮痛剤を使用します。眠った状態で終わる方がほとんどですが、途中で麻酔が覚めることがあります。その場合は、麻酔を追加したり、疼痛が無ければそのまま経過を見る場合もあります。検査の画像をリアルタイムでご覧になりたい方は事前にご相談ください。お腹の手術の既往がある方は、腸の癒着で疼痛を訴える場合があります。当院では鎮静薬を使用しており、挿入法は疼痛を感じにくい無送気軸保持短縮法+浸水法を行っていますので、「きつくない検査」を心掛けております。以前大腸カメラで痛い思いをした方は一度当院での検査をご検討ください。検査のみであれば早ければ10分以内に終わりますが、ポリープ切除や詳細な観察が必要な方はもう少し時間がかかることもあります。ポリープ切除を行う場合はポリープ1個につき5分前後プラスになります。

5.鎮静剤を使用していますので、検査後は30分から1時間程度休憩してもらいます。目が覚めてから画像をお見せしながら結果を説明し、写真付きのレポートもお渡ししております。ポリープ切除などの組織の検査、便培養を行った場合は結果が出るまで1-2週間かかりますので後日説明します。鎮静剤を使用しておりますので、検査後は自家用車やバイクは避けていただき、お迎えにきてもらうか、公共交通機関をご利用ください。

当院の予約から検査を受けた後までの流れについても参照ください。

電話:096-363-7771

初診予約

このような症状があるときに大腸カメラをお勧めします

腹痛

腹部膨満感(お腹が張る)

便秘

下痢

便が細い

血便

こんな症状があるときに疑う消化管疾患

症状ごとの代表的な大腸疾患は以下の通りです。大腸疾患は症状の組み合わせることで、上部消化管疾患よりも疾患を絞ることができます。

*下記以外にも疾患は多数ありますが、稀ですので代表的な疾患のみ記載しております。

【腹痛】過敏性腸症候群、便秘症、大腸憩室炎、虚血性腸炎、感染性腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、術後の癒着、がん

【便秘】過敏性腸症候群、術後の癒着、がん

下痢】過敏性腸症候群、虚血性腸炎、感染性腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、術後の癒着、がん

【血便】痔、大腸憩室出血、虚血性腸炎、感染性腸炎、直腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病、がん

大腸カメラでわかる病気

ポリープ

がん

潰瘍性大腸炎

クローン病

虚血性腸炎

大腸憩室

大腸カメラはいつすればいいか

大腸カメラの目的は以下が挙げられます。

  1. 症状の原因疾患を見つけること
  2. 大腸がんを見つけること
  3. 治療(大腸がん・ポリープ切除、止血、異物除去など)
  4. 潰瘍性大腸炎やクローン病、ポリープやがん治療後などの定期検査
  5. 便潜血陽性(健康診断異常)

腹痛、下痢、便秘、血便などの症状がある方や治療、定期検査が必要な方は大腸カメラを行うことを受け入れやすいと思いますが、症状がない方はかなりハードルが高い検査ではないでしょうか。症状がないのであれば大腸カメラはしたくないと考えることは最もであると思いますが、大腸がんの早期発見、早期治療を目的にするのであれば、思い立ったときに行うのがベストと考えます。というのも大腸がんはポリープから出来ることが多いので、がんになる前に切除すればがんを予防することができます。ポリープや大腸がんは小さいときは症状はありませんので、症状がないときに行うことが重要です。しかし、症状がないときに保険診療で大腸カメラを行うことはできません。そこでお勧めしているのはまず便潜血検査を行っていただくことです。便潜血検査は大腸がんのスクリーニング検査となっており、検査が陽性であればがんがある可能性があるので、大腸カメラを行うことが必要となります。便潜血検査自体は便を採取するだけなので簡便に行うことができます。便潜血が陰性であれば、絶対にがんが無いわけではありませんが、がんの発見には有用とされています。熊本市では40歳以上の方を対象とした大腸がん検診を行っており、当院でも行うことが可能ですのでご相談ください。(便潜血についてはこちらから

*全国の統計では30歳代から徐々に大腸がんになる方は増えています。大腸がん検診は40歳以上になっていますが、30歳代から検査をすることをお勧めしています。

次回の検査はいつするか

【大腸カメラでポリープがなかった方】

  • ポリープ以外にも異常がなかった場合は、定期的な検査は必要なし。今後症状があるときに行う。心配ならば3-5年後
  • 炎症や出血などの所見があった場合は、定期的に検査を行うことがありますので、検査後に指示します。
  • クローン病・潰瘍性大腸炎の方は落ち着いていれば1-2年に1回、活動性があれば年に数回する場合もあります。

【ポリープ切除を行った方】

大腸内視鏡スクリーニング・サーベイランスガイドラインに準じると

    • 腺腫:2個以内、advanced adenoma以外 → 3-5年後
    • 腺腫:3-9個、advanced adenoma以外 → 3年後
    • advanced neoplasia、advanced adenomaが10個以上 → 1年後
    • 大腸がん術後 → 1年おき

上記になりますが、小さなポリープの見落としはどんなに上手な内視鏡医でも少なからずありますので、実際はポリープを切除した方には2年以内に検査をすることをお勧めしています。

当院の大腸カメラの特徴

鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査

当院では鎮静剤を使用することができますので、眠った状態で苦痛の少ない内視鏡検査が可能です。

腹部手術後の癒着がある方は、カメラを奥に進めていく過程で疼痛がある場合があります。当院は鎮痛剤も使用することができますので、疼痛が軽減され苦痛の少ない検査となっています。

無送気軸保持短縮法

以前はカメラを押しながら挿入するループ挿入法が主流であり、苦痛を伴う検査でした。また進む方向をわかりやすくするため腸に空気を入れていたのですが、お腹が張るので痛みの原因になっていました。当院では空気をなるだけ入れずに、腸を手繰り寄せて畳んで進めていく無送気軸保持短縮法を行っており、以前より苦痛の少ない検査となっています。

浸水法

当院は浸水法を行っています。空気の代わりに水をいれるので、腸のふくらみを抑えながら、腸を直線化することができます。これにより痛みを少なくし、検査を簡便にすることができます。

当院では無送気軸保持短縮法に浸水法を併用して大腸カメラを行っています。空気を入れすぎたり、カメラを押しながら挿入すると疼痛が強くなりますので、なるだけ無送気で愛護的な挿入により疼痛の少ない検査を心掛けています。腹部手術後の癒着がある場合はどうしても痛みがでる場合がありますので、麻酔を併用することで苦痛の少ない検査を提供しています。

画像強調内視鏡による観察

当院ではオリンパス社の内視鏡システムを使用しており、独自技術のNBIを活用することで早期がんなのどの疾患が見つけやすくなっています。

画像強調内視鏡とは、白色光(通常観察)から光の波長を変換し、消化管の粘膜表面の模様や血管の輪郭、色調を強調する観察方法です。当院ではオリンパス社の狭帯域光(NBI)を用いた検査を行っております。

写真は大腸ポリープ(腺腫)で、通常(左)と、NBI(右)で撮影したものです。通常では何となく赤い部分があるのはわかりますが、全体的に不明瞭です。一方NBI画像ではポリープが周りと比べて黒っぽく描出され、範囲も明瞭となっています。このように通常観察では見つけにくいポリープもNBIを使用することで発見しやすくなります。また、NBIはポリープの血管と腺管構造を見ることで、切除するべきポリープかの鑑別にも有用です(がんになりやすいポリープとなりにくいポリープを見分けやすくなります)。当院では必要時にNBI観察を行っていますが、内視鏡についているボタンを押すだけで簡単に通常からNBI画像に切り替わりますので、検査時間が過剰に長くなることはありません。

先端技術の内視鏡

オリンパス社の独自技術である、受動湾曲機能と硬度可変機能により、腸の曲がりが強いところでもスムーズに挿入することができます。

大腸はすべてが直線ではなく、折れ曲がっているところもありますので、大腸カメラを押しながら進めていくと、曲がり角で負荷がかかります。受動湾曲機能は曲がっているところでの負荷を軽減しスムーズな挿入を可能としますので疼痛が少なくなります。S状結腸や横行結腸はお腹の中で固定されていないので、ダルダルになっています。そこをカメラが進んでいくと真っすぐ進んでいかないのですが、硬度可変を使用しカメラを硬くすることで、腸を直線化しながら進めることができます。腸の奥にカメラを挿入していくと、手前の腸が伸びてカメラが奥に進まないことがありますが、硬度可変でカメラを硬くすると手前の腸の伸びを抑えることができスムーズな挿入ができます。

経験豊富な内視鏡専門医による観察

がんの診断や治療を多数経験してきた専門医が検査を行いますので、がんの早期発見や苦痛の少ない検査を心掛けており、安心して大腸カメラを受けていただけます。

ポリープ切除まで行います

大腸カメラのときにポリープがあれば切除まで行います。悪性が疑われる場合や、サイズ・形態によって入院施設のある病院へ紹介することもあります。

がんの診断・治療をこれまでに多数行ってきた内視鏡専門医が検査を行いますので、苦痛の少ない安心安全な検査、的確な診断・治療を心掛けています。近隣の総合病院や大学病院と連携していますので、当院で治療ができない大きなポリープやがんが見つかった場合は速やかに紹介することが可能です。

大腸カメラ料金表(診察、処方、採血の料金は除きます)

検査3割負担健診(10割負担)
大腸カメラ約4800円約16000円
組織検査(1臓器の場合)各検査+約4000円
大腸ポリープ切除約16000円

症状があったり、便潜血陽性のときに行う大腸カメラは保険適応になります。上記は検査のみの料金であり、初診・再診料、診察料は別になります。採取した組織が多くなったり、切除したポリープが多くなるとその分の料金が上乗せされます。厚生労働省により医科診療報酬点数が決められていますので、保険適応の場合どこの病院で検査・治療を行っても同じ料金になります。

日帰り大腸ポリープ切除は手術になりますので、加入している保険によっては給付金が出る場合があります。また、切除されたポリープが「がん」の場合はがん保険も給付対象となることもありますので、加入している保険会社にご確認ください。

電話:096-363-7771

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